ご相談の多い症状・お悩み

精神科へのご相談が多い症状・お悩み

精神科には、以下のような症状や悩みがあるときに相談することをおすすめします。

  1. 気分の変動:
    - 気分が落ち込む、イライラ感が強い、不安感や恐怖感が続く場合。
    - 例えば、長期間にわたって気分が沈んでいる、または急激に気分が変動する場合。
  2. 睡眠障害:
    - 不眠症や過眠症、夜中に何度も目が覚めることが多い場合。
    - 睡眠の質が悪く、日常生活に影響を与える場合。
  3. 食欲の変化:
    - 食欲が激しく増えたり、まったくない場合。
    - 食べ過ぎや拒食が続く場合。
  4. 身体症状:
    - 頭痛、腹痛、動悸、めまいなど、説明できない身体症状が続く場合。
    - これらの症状が日常生活に支障をきたす場合。
  5. 日常生活への影響:
    - 仕事や学校、人間関係などで困難を感じる場合。
    - 遅刻や欠勤が増えたり、仕事の効率が落ちる場合。
  6. 幻覚や妄想:
    - 幻覚や妄想が見られる場合。
    - これらが日常生活に影響を与える場合。
  7. 自殺念慮:
    - 自殺について考えることがある場合。
    - 自殺の計画や実行を考える場合。

相談するタイミング

  • 症状が続く場合:
    2週間以上同じ症状が続く場合、精神科を受診することを検討してください。
  • 日常生活への影響:
    日常生活に支障をきたす場合、早めに相談することが重要です。

当院では、土日祝日、夜の時間帯など、患者さんのご希望に合わせて診察させていただきますので、日常生活に支障をきたすまえに、お気軽にご相談ください。

気分が沈む・無関心

日常生活の中で、以前は楽しいと感じていたことに喜びを感じなくなり、物事に対する興味が薄れてしまう状態です。例えば、趣味や友人との会話に心が動かず、何をしても楽しいと思えないことがあります。また、身体が重く感じられたり、朝起きるのがつらいといったこともよく見られます。このような状態が続くと、物事に取り組む意欲も減少してしまいます。

可能性のある病気

  • うつ病:気分の落ち込みや無気力が2週間以上続き、日常生活に支障をきたす。
  • 双極性障害(躁うつ病):気分が高揚する時期(躁)と、気分が落ち込む時期(うつ)が交互に現れる。
  • 適応障害:特定のストレス要因により、気分が落ち込み無関心になる。
  • 統合失調症:陰性症状として、無気力や興味の喪失が見られることがある。

焦りや不安・イライラする

理由がはっきりしなくても心がざわついたり、何か悪いことが起きそうな予感に包まれて落ち着かないと感じることがあります。小さなことに対しても苛立ちを覚え、周囲に対して攻撃的になってしまうことも。この感情は、人間関係や仕事、家庭でのトラブルにつながることがあるため、早めの対処が大切です。

可能性のある病気

  • 不安障害(全般性不安障害):常に過剰な不安や緊張を感じ、焦りがちになる。
  • うつ病:気分の低下に伴い、苛立ちやすくなる。
  • 注意欠陥・多動性障害(ADHD):集中力の低下やストレスで焦りやすくなることがある。
  • 甲状腺機能亢進症(バセドウ病など):ホルモンバランスの乱れが原因でイライラや焦りが生じる。

不安や緊張を強く感じる

重要な場面や日常のささいな状況でも、心が張りつめたように感じ、体がこわばったり汗をかいたりすることがあります。たとえば、初めての場所に行くときや人前で話すときに、心臓がドキドキしたり、息苦しさを感じることもあります。このような緊張感が強すぎると、頭が真っ白になり集中力が低下することもあります。

可能性のある病気

  • 社交不安障害(SAD):他人の目が気になり、過度の緊張が現れる。
  • パニック障害:予期不安により、強い緊張や不安を感じることがある。
  • 全般性不安障害(GAD):日常のさまざまな状況で過剰に緊張する。
  • 強迫性障害(OCD):特定の行動や思考へのこだわりが原因で不安や緊張が高まる。

激しい恐怖・不安感が苦しい

突然、理由がわからないまま強い恐怖や不安に襲われることがあります。パニック発作と呼ばれる症状では、動悸、息切れ、冷や汗、震えなどが急に現れ、まるで命に関わるような感覚に陥ることも。これが繰り返されると、「また発作が起きるのではないか」と不安になり、日常生活に支障が出ることがあります。

可能性のある病気

  • パニック障害:突然の発作的な強い恐怖や不安が特徴。
  • 恐怖症(特定のものへの恐怖):高所恐怖症、閉所恐怖症など特定の対象への強い恐怖感。
  • PTSD(心的外傷後ストレス障害):トラウマとなる体験により、恐怖感や不安感が再発する。
  • 急性ストレス障害:短期的な激しいストレス反応として恐怖感が現れることがある。

人の視線が気になる

他人が自分をどう見ているかが気になり、行動に自信が持てなくなります。たとえば、人前で話したり食事をする際に、「自分が失敗したらどう思われるだろう」と不安になり、動きがぎこちなくなったり、赤面してしまうことがあります。この状態が続くと、他人と関わるのが怖くなり、引きこもりがちになることもあります。

可能性のある病気

  • 社交不安障害(SAD):他人の視線や評価に過敏になり、強い緊張や回避行動を取る。
  • 統合失調症:妄想や被害感によって、人の視線に敏感になることがある。
  • 強迫性障害(OCD):見られていると感じることで強い不安に結びつくことがある。
  • 自己臭恐怖症(自己臭症):自分の体臭が周囲に迷惑をかけていると強く信じてしまう。

人間関係・仕事への不安がある

周囲の期待に応えられないのではないかと感じたり、職場や家庭での役割が重荷に感じられる状態です。小さな失敗でも「自分には価値がない」と思い込んだり、人間関係の摩擦に過剰に反応してしまうことがあります。また、未来への漠然とした不安により、眠れなくなったり、食欲がなくなることもあります。

可能性のある病気

  • うつ病:仕事や人間関係に対する不安感が強まる。
  • 適応障害:環境の変化や特定のストレス要因によって不安が強まる。
  • 全般性不安障害(GAD):仕事や生活のあらゆる面で不安を感じ続ける。
  • 燃え尽き症候群(バーンアウト症候群):仕事への過度なプレッシャーにより、精神的な疲弊や不安が現れる。

どの症状も日常的なストレスの一環として一時的に起こることもありますが、長期間続いたり、日常生活に支障をきたす場合は早めの受診をおすすめします。

心の不調は、無理に一人で抱え込まず、安心して話せる場所を見つけることが大切です。どんな小さな悩みでも構いませんので、気軽に医療機関やカウンセリングを利用してみてくださいね。あなたの心に寄り添いながら、一緒に解決策を探していきましょう。